簡易に計算してみましょう。
国民年金の保険料は
H16年度の制度改正で決められた保険料x保険料改定率=国民年金保険料
で決まります。
このブログを書いている平成31年4月現在では
16,410円
ですが、将来的には上がるでしょうから
16,500円(月の保険料)
で計算してみましょう。
保険料を納めるのは
20歳~59歳
の40年間。
12か月 x 40年 = 480ヶ月
になります。
つまり、保険料を40年間納めると
16,500円 x 480ヶ月 = 7,920,000円(保険料総額)
になります。
年金の支給は納付期間や物価などに応じて変わりますが、上記のように40年間納めた場合、平成31年4月現在での満額支給額は年
780,100円
で月換算
約65,000円
です。
厚生労働省の平成29年のデータによると65歳時点の平均余命は
男 234ヶ月(19年6ヶ月)
女 292ヶ月(24年4ヶ月)
となっているので、年金の支給は原則65歳からですので、そこから平均余命を掛けて年金支給額を計算すると
男 65,000円 x 234ヶ月 = 15,210,000円
女 65,000円 x 292ヶ月 = 18,980,000円
になります。
40年間の保険料総額は7,920,000円ですから
男なら84歳
女なら89歳
までの平均寿命まで生きると、損はしないということになります。
しかし、平均寿命まで皆が皆生きられるとは限りませんから、保険料総額から計算する損益分岐点はいくつになるか計算してみましょう。
7,920,000円(保険料総額)÷ 65,000円(月支給額)=約122ヶ月(10年2ヶ月)
65歳から支給開始して10年2か月後
75歳2ヶ月目
が損益分岐点になります。つまり、10年と3ヶ月間年金を受給しないと損をすることになります。
厳密な計算ではありませんが、年金を納めて損をしたくないという人は最低
10年3ヶ月
は頂いた方がいいことになります。
75歳まで生きる予定がない人は
月に16,500円貯金しといた方がお得かもしれません(笑